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近年、溶接作業として問題視されてきていることは、
・溶接ヒュームの肺胞への付着、「じん杯」の発症
・溶接の光(アーク光)による眼の障害や皮膚炎
・従来型の溶接ロボットは、フェンスで囲う必要があり、挟まれ事故や量産化でないとメリットがでない。
等、作業する上で条件が厳しくなっており、同時に、ものづくり現場での人手不足の問題も加味され、溶接工の補充、板金工の育成、いろんな面で対応に困っていました。
この問題を解決すべく、
2022年1月にTRUMPF製 協働ロボットを使った自動アーク溶接機 TruArc Weld1000と出会い、構造溶接のフル溶接を要求したものの、操作と溶接が製品に合致する状況でなかったため、一度は見送りました。
2年後、2024年1月、スマートトラッキングシステムのセンサーが付いた溶接セルが発売され、このワンパッケージで全ての問題を解決し得る設備はないという事で、購入することとしました。このセンサー付の溶接セルは、日本初導入です。
センサーについては、条件設定が限られているため、常時使えるところまではいっていませんが、それに見合った製品や、今後の改良版に期待したいと思います。
弊社の溶接は、炭酸ガスを使用するため、この設備にはアタールガスの設定しかなく、CO2の条件出しからのスタートとなり、溶け込みを確認しながら少し手間取りましたが、条件が整えば、ティーチングもスムーズにおこなえ、思った以上に操作しやすい設備でした。
導入して間もないため、今後の成果に期待したいと思います。
【フルクローズキャビン】
サイズ:3605×2454×h=2818【フルオープンキャビン】
溶接エリア:600×600×600の2ステーション【溶接 協働ロボット】
ユニバーサルロボットUR10e 6軸【溶接 センサー】
AIを使ったスマートトラッキングセンサーがティーチング作業を簡素化させ、溶接経路の調整が、その場で行われます。【操作pad プログラミング】
直感的に操作でき、コントローラで、直にプログラミング可能で、作成時間が最低限に抑えられます。【溶接機】
溶接機はFRONIUS社製 320i CPULSE 320A【溶接ワイヤー供給装置】
セル左端にFRONIUS社製【集塵装置】
セル左側 テーブル下に【トランス】
【溶接セル 立上げ担当者】
左:栗本担当 右:牧野係長